5.ハモンドビレッジ
 ハモンドビレッジは、非営利団体のハモンドケアグループによって運営されている高齢者ケア施設です。ニューサウスウェールズ州リバプールの近くのハモンドビルに位置しております。もともと入所者施設の為のビレッジですがデイケアセンター、痴呆症サービスセンター(DSDC)の運営もおこなっております。
 DSDCは痴呆症ケアの研究に関わり、また専門的なアドバイスと専門的知識を他の高齢者ケア提供団体に提供しています。
 ビレッジ内の施設は、ナーシングホーム100床、ホステル100床、痴呆高齢者専門のナーシングホーム72床、グループホーム(ここではグループホームとは言わずホステルと言っていた)メドウズ40床、グループホームパイン40床、デイケアセンター100人、高齢者のための独立したユニット(セルフケアユニット)27床です。
 痴呆症サービス開発センターのリチャードフレミング教授からオーストラリアにおける痴呆症ケアについての講義を受けました。リチャードフレミングは過去20年にわたり高齢者とかかわりその第一歩は英国での最初の精神老年科教授Drトムアリィ氏の指導下で臨床心理療法士としてスタートし、その後オーストラリア、ニューサウスウェールズ州の精神衛生地域コーディネーターとして勤める傍ら、保健省においてCDE(混乱し精神障害のある高齢者)=ケイドユニットの開発において大きな役割を果たす。かつて精神病院に入所していた痴呆症高齢者はこのユニットでケアを受けることになり、このユニットの存在は世界的に評判となりました。リチャードフレミングは高齢者の改訂障害スケール(REPDS)というコンピューターによる高齢者の障害スケールの立案者でもあり、オーストラリア以外の国でも広く使われています。彼はまた、環境デザイン、回想療法、リアリティーオリエンテーションなど多種にわたり執筆お行い、世界的な会議でも痴呆症ケアについて発表しています。現在、痴呆症サービス開発センターの所長をつとめています。




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